J-KING’s diary 裏J-KING

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富士登山 後編 動画

というわけで、富士登山の後編です。

いつくかの8合目で、具合が悪くなってからは
ペースは、ガタ落ち。

ここからは、自分の身体と相談しながら、
ゆっくり、ゆっくり登って行きます。


9合目からは、見上げるように、ジグザグの登山道
雲を突き抜けて、富士山頂へと繋がっています。


上を見上げると、もうすぐそこまでって所まで
きているのですが、なかなか歩が進みません。

息も大きく切れてきて、足はすでにパンパンです。

急な登りを例えるならば、普段の生活で階段を
1つ飛ばしで、上がっていくような感じです。

そのため、大股で上の段に足をかけて登って行く
という作業の繰り返し。


筋力的には、余裕があっても、その柔軟性に問題あり
の場合には、ぴくぴくとあちこちが引きつって、思うように
進まないというわけです。

歳とともに身体は柔軟性を失っていきます。
もともと身体の固い私には、とてもしんどい登りでした。

3000m以上は未知の世界。

薄い空気というのが、具体的に身体に響いてきます。

ジグザグの登りを一往復で少し、上がったところで、息が
半端無く 「ゼー、ゼー、ハー、ハー・・・」

呼吸を整える為に、少し登っては、道端へ座り、
そしてまた登って行く・・・。

途中から、先に行って貰った仲間へ、何度か携帯電話で
連絡したのですが、応答がありません。

着信履歴は残っているので、私の生存は確認してくれているでしょう。

やっと頂上付近に到着!

登りではなく、平地だと楽に歩けます。


すぐに、仲間と合流。
電話がきているのは、わかったけど、電池がなくて
折り返しの電話ができなかったそうです。

周りの人に声をかけて、携帯電話を貸してくれるよう頼んだけど、
誰一人として、貸してくれる人はいなかったそうです。


思えば、登りの途中で、携帯電話で、ピロピロ、、と着信音が
なって、しょっちゅう話している人や、メールをやっている人がいました。


そんな使い方じゃ、いざというときにバッテリー切れになるのは
考えるまでもないのですが、頂上に着く頃には、バッテリーが
少なくなっていたり、すでに使えない状態になっている人が多いのです。


私は、バッテリー温存のために、その通話をするときに初めて電源を入れました。

普段はウィルコムしか使いませんが、これはすぐに圏外になったので
電源オフ。 

もう1台つかっているAUは、駐車場で電源オフです。


富士山は携帯電話が使えますが、寒さと高地でバッテリーの持ちは
極端に悪くなるので、注意して使いましょう。



頂上火口付近
ここまで来るとたくさん人がいます。
トイレには、女性たちの大渋滞、行列ができています。

本当の頂上である、日本最高地点、剣が峰までは、見えているのですが
もう体力も時間も余裕が無いので、3人で記念写真を撮ってから
すぐに下山します。


途中、山小屋の裏手の土手に3人並んで座り
ポンポンさんが持って来たガスストーブでお湯を沸かしてもらい
遅い朝飯、早い昼食をとります。

私は,ワンタンスープとおにぎり2個。
おにぎりはザックの中で、つぶれていましたが
雲の上で食べる昼飯は、最高にうまいおにぎりでした。

澄んだ空気と、冷たくて心地良い風。

頂上制覇よりも、この雲の上のランチがなによりも富士登山
のクライマックスで、メインディッシュだったのでした。

ごちそうさま!

アウトバック・オーストラリア ニュージーランド