J-KING’s diary 裏J-KING

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バイク陸送のアルバイト

今から15年くらい前にやった珍しいバイトの話です。

当時、私は、オーストラリア/ニュージーランドバイクツーリングから
13ヶ月ぶりに日本に帰ってきて、ぶらぶらしておりました。

日本からセローを船便でシドニーへ送ったのですが、そのときに
輸送を頼んだ会社の社長さんに、暇だったら仕事をやらないか?

といわれてやった日雇いバイトがいつくかありました。

その会社はもう今はないようで、社長さんとも音信不通となってしまいました。
バイク持ち出し輸出に必要な書類、カルネの保証人になってくれたり、
JAFのことを教えてもらったり、ニュージーランドに働いている女性を紹介
してくれたりと、行く前からいろいろと面倒みてくれたのでした。

で、やったバイトのひとつがバイクの陸送?

竹芝埠頭のフェリー乗り場へ行き、九州から到着するフェリーを待ちます。

その船に積まれているバイクを受け取り、海外コンテナへの積み込みのために
梱包する業者へ届けるというものでした。

送られてくるバイクの書類をもらっただけ、いったい誰が乗ってくるのだろう?

と思っていたら、持ち主は来ていなくて、バイクのみが船に乗ってきていました。

バイクはヤマハのアルテシア。
400ccのオフードバイクで、外装は輸出用XT600と同じ、ヨーロッパやオーストラリア
では人気のある車種です。

そのバイクで南北アメリカ大陸縦断ツーリングに行くということで、
左右には大きなボックスがとりつけてあり、けっこう重たいバイクで
雨の都内を首都高を使っての走行は、慎重になっていました。

なんせこれから夢の海外ツーリングに出かける人のバイクを
国内最後の走りを私がまかされたわけですからね。

驚いたことに、すでにナンバープレートが国際ナンバープレートに取り替えて
ありました。
これは、現地到着してからつけてもいいんじゃない?

っと思ったけど、本人はもう海外に送ったつもりでしょうから、こうなったのでしょう。

でも、この陸送中に警察の検問にひっかかったらどうしよう?

そんな不安も抱きながら、雨の都内を慎重に走り、無事アルテシアを梱包業者に
届けることが出来ました。

あのバイクの持ち主さんは、いい旅ができたでしょうか。

そんなバイトのある雨の日をふと思い出しました。


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