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富野由悠季氏、実物大ガンダムを語る

今にも本当に歩き出すのではないか!

そんな評判のいいお台場に立つ機動戦士ガンダム1/1。

その実物大ガンダムについて、先日監督の富野由悠季氏が
FMラジオJ-waveに出演して語っていた。

最近、通勤時には、携帯電話でラジオを聴いていることが多い。

歌は同じ曲の繰り返しだと飽きるし、i-Podとかもってないし
携帯やPHSでポケットは一杯だしね。

ニュースや天気予報は、サラリーマンの移動中情報収集ですよ、はい。

というわけで或る日の会社帰りに、いつものように携帯電話でラジオを
聴いていると、ガンダム特集をやっているではないですか!

しかもゲストが、あの富野監督です。

で、あの実物大ガンダム
まだまだ納得できていないってのが結論のようです。

やっぱ、出来が悪い部分がとっても気になってしょうがないらしい。
しかもそれは制作に関わった人、すべてが同感という話。

「頭の部分なんてひどいよねー、あれはひどい、下からじゃあまりわからないけど・・・
それから足のディティールというか、エッジというかね、あれは格好悪い。

今度作るときは、ちゃんと1/1のクレーモデルを作らないと駄目だと思ったよ。

それは、実際にその大きさの物をさわれるから何ですよ、

自動車メーカーだって、必ず実物大のクレーモデルを作るでしょう。
空力とかそんなんじゃなくって、あの曲線は、人間が感じるものなんですよ。」


そんな内容の話でした。

それから、ファースト・ガンダムでのSF考証なんかについても語ってくれましたね。


「当時、米ソ冷戦時代とか言っていた、ミサイル戦争が実際に起こったら
両国がスイッチを押すだけで、ミサイルが飛び交うだけで戦争は終わってしまう。

白兵戦がなければ、人はぶつからない、ぶつからないところには、人間ドラマが
つくれないでしょ? だからストーリーありきで、その理屈を通す為に
無理矢理、設定があるわけで、あれはすべてインチキなんですよ。


最初から設定なんか作ったら、できっこない。
そんな作品が最近多くて、おもしろくないんですよ、映画とかね。

人間同士がぶつかるから、そこにドラマができる。
生き別れの兄妹が、敵味方に分かれて戦うという話が作れるわけ。

モビルスーツというのは、モービルと人間が着るスーツから作った造語。
スーツという表現は、あるSF作家が作品のなかにそんな表現を使っていたから。

白兵戦をしなければいけなくするために、ミノフスキー粒子というものを
SF考証チームに考えさせた。
宇宙空間では無重力だから、10分くらいしかその効果がなくって
またレーダーでの戦闘になるという設定にもしていました。


スペースコロニーについては、ガンダムの構想をする3年くらい前に
アメリカのスタンフォード大学が、その構造やら原理を論文にして
あとにそれは本にもなっています。

当然それを読んだ訳ですが、あれを作品に登場させたらきっとおもしろいSF作品
になるだろうと考えていたわけです。」

小学校から中学にかけて、私はかなりのSF少年であった。
毎日学校の図書室でSF本を漁っていた。

そこに、あのスペースコロニーがテレビに登場したもんだから、
もうー、やられましたって感じですね。

子供向けアニメに、興味がなかったので、ガンダムは動くSFとして見ていた。

と今更ながらに思い出す。
ファースト・ガンダム世代なのです。

では、そろそろお台場に行かなきゃね。


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